これらのことに目を留めよう(パート1)

人に対する態度というものは、その人をどう思うかによって違ってきます。素晴らしいと思う人に対しては、その人の言うことをよく聞き、尊敬し、ついていこうと思います。逆に、嫌な思いをしたことがある人に対しては、バリアを作り、自分自身を守ろうとし、距離を置きます。自分の仕事をどう思うかについても、同じことが言えます。

仕事に対する態度も、自分がその仕事についてどう思うかによって変わります。周りの人が私のリーダーシップを価値あるものと思い、感謝してくれる時、私はもっと向上心を持ち、更なる犠牲を払ってでも、良い仕事をしていこうとするでしょう。もし不当な扱いを受けたら、身の入った仕事をしなくなるか、自分がしているどんなことをも主張するようになるでしょう。

どんな戦いも、心の中で勝ったり負けたりする。― 作者不明

あなたの今日の人生は、あなたが考えた昨日の結果である。明日のあなたは、今日のあなたの考えによって決まる。― ジョン マックスウェル

これらの引用が真実なら、私たちの考えに注意を払うべきことがあります。神に対して、仕事に対して、または友達や家族に対して去年感じた否定的な感情を今年も変わらず感じているなら、今までの考え方では問題を解決することはできない、ということです。私たちが考えを変えるなら、人生をも変えることができるかもしれません。

健康的に考える人は、健康的な考えを持つ

最後に、兄弟たち。すべての真実なこと、すべての誉れあること、すべての正しいこと、すべての清いこと、すべての愛すべきこと、すべての評判の良いこと、そのほか徳と言われること、賞賛に価することがあるならば、そのようなことに心を留めなさい。 ―ピリピ4:8

ほとんどの人は上記のようなことに目を留め、健康的でポジティブに考える人になりたいと思います。しかし、このようなことを妨げる最大の障害物は、感情です。

下記は、私たちが知っておくべきことです。

  • 感情は考えからくる。
  • 何を考えるかは、コントロールできる。
  • 考え方をより良くコントロールできれば、感情もより良くコントロールできる。

考えを訓練できるなら、感情、または他人や状況に対してのリアクションをコントロールしやすくなります。もし神が私たちを愛し、赦していると思えないなら、何か失敗をする度に神が離れていくように感じます。神さまと神さまの性格をどう信じるかは大切です。なぜなら、それは私たちが何を神様から求め、神様から私たちへの態度をどのように期待するかに影響するからです。

私が初めて牧師になったとき、人々を変えようとしました。しかし、それはうまくいきませんでした!私の意図は偽りのない、良いものでしたが、よく自分に腹を立てたり、自分は仕事がうまくできないと感じたりしました。人間が他人を変えることはできないと、その時理解しました。私はあなたにイエスを紹介し、聖書的法則や真実を分かち合うことはできます。しかし、イエスを信じるように、またイエスに従うようにさせることはできないのです。イエスを信じ、従うということはあなたの自由であり、選択です。この単純な事実を理解したとき、自分に対する落胆が少なくなりました。

心の一新によって自分を変えなさい。―ローマ12:2

私がジャーナルをしたり、祈ったりする度に、あるトピックや状況に関する私の考えは、新しく作り変えられるか、もしくは強められます。

何を考えるかではなく、どう考えるかを知る

時々、自分の親が私にしたように、私も子供たちに同じことをしてしまいそうなことがあります。「学校の成績が良かったら、いい人生が送れるよ。」「高いレベルの教育を受けると、成功した人生が送れるよ。」もちろん私の両親が思ったことと同じように、自分の子どもたちには学校で優秀であってほしいし、後の人生で有益となることを学んでほしいからこそ助けたいと思います。しかし、超えてはいけない線に気をつけなければいけません。教育そのものが、成功した人生を約束することはできません。成功する人々は知識以上のものを持っています。どのように賢い選択をしていくかを知っているのです。

有名でりっぱな大学を、良い成績で卒業した人が、必ずしも後の人生で成功した人生を送っているとは限りません。結婚に失敗したのかもしれません。自分の子どもたちとほとんど関わりを持たなかったのかもしれません。もしくは、友達がいなくなったり、酒に溺れた人生になったりしたのかもしれません。彼らは良い教育を受けましたが、それが後の人生に成功をもたらす、賢い選択をするために必要なことを受けたとは限りません。

逆に、教育システムから脱落しても成功した人たちもいます。例えば、マイクロソフトを開発したビル・ゲイツ氏や、アップル社、Macを開発したスティーブ・ジョブズ氏などです。彼らは成功し、人々は彼らを素晴らしい考えを持つ人たちだと一目を置きました。私は自分の子どもたちに、教育システムから脱落してもいいとは決して言いませんが、「成功」とは何か、どのような視点で見るべきかに気をつけるよう励ましたいと思います。

子どもにもっと教育を与え、もっと勉強させれば、後の人生で成功し、幸せな人生を送れると信じる人もいます。教育は確かにとても価値あるものです。しかし、親の立場にある方は、ただ、世間の流れに身を任せるのではなく、少し立ち止まって、自分の子どもにはどのような教育が1番有益だろうかと考えるべきです。

多くの教育システムは、人々にどのように考えるか、ではなく、ただ何を考えるかを教えます。私が自分の子どもに与えられるベストな教育は、彼らが彼ら自身で賢い選択をすることができるように、教えることです。そうすれば、私が彼らから離れた後も、きっと正しい道を歩いて行けることでしょう。

若者をその行く道にふさわしく教育せよ。そうすれば、年老いても、それから離れない。―箴言22:6

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